お絵かきは子供がハマる遊びのひとつですね。
私も子供のころ、大好きな恐竜図鑑や飛行機図鑑を広げて絵を描いていたのを思い出します。
子供は、ただ「絵を描くのが好き」という気持ちで描いていることでしょう。
ですが、 実は絵を描くことが子供の成長にメリットがある!といったらどうでしょう?絵を描かせたくはなりませんか?
今回は、お絵かきをオススメする理由と練習方法について書きます。
お絵かきをオススメする4つのメリット
お絵かきにはこんなに良いことがあるんです!
1.自分で考える力がつく
自分が目で見たこと、肌で感じたことを、絵を描くという行動で表現します。
伝えたいことを頭の中でいっぱい考えているので、発想力や想像力が養われていきます。
そうやって絵を描いているうちに、自分で考える力である「思考力」が鍛えられます。
2.指先を動かす練習になる
思い通りに描こうと指先を動かしていることが、自然と練習になっています。
1,2歳の時期にグシャグシャっと絵をたくさん描いた子は、自分の腕や手のコントロールが上手になり文字を覚えるのが早いといわれています。
それと、空間認識能力がついてきます。
描こうとしているものが平面ではなく立体的にイメージできるようになるので、数学の図形問題なんかは得意になりますよ!
3.自分自身の内面と向き合う
子供が絵を描くときは自分の内面と向き合っているので、その時の感情が絵に表現されることが多いです。
マイナスの感情のときは暗い色や激しい絵や悲しい絵になり、プラスの感情のときは明るい色や楽しい絵になる傾向があります。
もちろん、子供にだってストレスは溜まります。その溜まったストレスを吐き出すように絵を描いた後は、スッキリとした表情になりますよ。
絵を描くとき、 五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)を使っています。
その五感を使って描くことで、身の回りの変化を感じれるようになるので、完成が豊かな子供になります。
4.色彩感覚が身につく
たくさんの色を使うと、色彩感覚が養われます。
色彩と人の感情は密接な関係があります。そのときの感情で好みの色が変わったり、使う色によって感情が変わったりもします。
子供が描いた絵の内容や色使いで今の心の状態を知ることもできますし、いろんな色を使うことで感情豊かにもなります。
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絵を描く練習をしよう!
さぁ、絵を描いていきましょう!
準備するもの
紙、クレヨン、水性ペン、えんぴつ、色えんぴつなどは、100円ショップで簡単にそろえることができます。
紙は、新聞紙やチラシを利用してもいいですね。
絵を描くのに難しい道具は必要ありません。子供は、シンプルな道具を上手に使いこなす天才ですから!
iPadなどのデジタルグッズもありますが、子供のうちはクレヨンやえんぴつなどを使って描くことをオススメします。
デジタルでは触感や嗅覚、筆圧など体験できません。最初のうちは基本を身につけて、ある程度経験させてからiPadを使わせてもいいのではないでしょうか?
1歳からのお絵かき
紙は大きめがいいです。1歳児は、手をバンバン振って豪快に描くので、机に描いてしまわない程度の大きな紙があればいいですね。
まだ筆圧が弱いので、クレヨンや水性ペンが描きやすいです。
まずは、大人と一緒に始めるのがオススメです。
例えば、お母さんが楽しそうに描いているのを真似て、子供も楽しんで描くようになります。
最初から難しい絵を描くのではなく、点や線、丸やしゃしゃーと描く「なぐり描き」にしましょう。
最初は点を描いていくうちに線になり、しゃしゃーとなぐり描きになっていく過程を見て楽しみましょう。
多くの色を使って描くと、視覚への刺激になっていいですよ。
1歳では、とにかく楽しむということが大事です。
2歳からのお絵かき
1歳のころになぐり描きを楽しんでいるうちに、線や形がしっかりしてくると表現力が上がります。
2歳になってくると、自分でイメージしたものを描こうとします。
はい、ここで大人の出番です!お父さんやお母さんが言葉をかけていきましょう。
例えば、「これ何を描いたの?」とか「これは○○に見えるね~、○○ちゃんは何に見える?」など、何かに見立てると子供はイメージをしやすくなります。
子供が描いた絵に対して、具体的にイメージを伝えることも大事です。
「ちゃんと目が2つあるね」、「耳が付いてないよ~」、「このゾウさん、鼻が長いね~」など、特徴を伝えてあげると描写力や観察力がついてきます。
3歳からのお絵かき
3歳からは、一人で描く時間が増えてきます。
自分で、あ~でもない、こ~でもないと試行錯誤しながら色や形、特徴を思い出して描いていくうちに、自分なりの表現で描く技術が身についてきます。
子供が出来上がった絵を見せたときは、しっかりと見てあげて褒めたり喜んだりと、プラス思考の言葉をかけて下さい。
そっけない態度をとったり、否定するような言葉をかけると自信をなくして大好きな絵が嫌いになってしまうかも知れませんよ。
アドバイスをする場合、全部正しい答えを教えるのではなく、「もっと色を増やしてみたら?」とか、「もっと大きく描いてみたら?」という感じで、本人が考えるような提案をしましょう。
4歳からのお絵かき
はっきりとしたイメージを思い浮かべて絵を描くようになります。
そこに描こうとするものがなくても自分の中にあるイメージで描いていくので、 多少変なところがあっても「こうじゃないよ」って否定してはいけません。
絵が上手下手ではなく、子供の中にあるイメージを表現して描けていることを認めてあげて、楽しんで描いていることを褒めてあげましょう。
子供が描いた絵を見るときは、この絵のことを聞いてあげましょう。
大人から見たら何気ない絵が並んでいても、ちゃんと絵の中に意味があって繋がりがあったりします。
質問しながら見る絵も、大人では思いつかない展開があったりして面白いですよ。
5歳からのお絵かき
5歳になると、自分の経験したことをハッキリと伝えられるようになるのと同時に、絵もしっかりとしたものになってきます。
この頃から、描いた人間がちゃんと服を着ていたり、体のパーツもしっかりと描くようになります。
そして、「描きたいものの絵」だけだったのが、「○○をしている絵」という風にストーリーが出てくるようになります。
表現したいことが増えてくると、空、地面、地中を描いて位置関係を表すことができるようになります。
絵の世界が広がってくるので、子供がどんなことを経験しているのか、何が印象に残っているのかを知ることができますね。
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さいごに
スマートフォンやiPadなどの普及で、家庭で絵を描くこと自体が減ってきているように感じます。それは、とてももったいないことだと考えます。
絵を描くことで得られるメリットはとても多くあり、子供が成長していくにつれて感受性や思考力、発想力が役に立つことでしょう。
絵を描くということは親子のコミュニケーションツールにもなり、子供の内面を知ることもできます。
夢中になって絵を描いている子供の姿を見ているだけで応援してあげたくなるというか、見守ってあげようというか、何か暖かい気持ちになりますよ。
保育園では描いた絵を展示した後にお渡ししていますが、「こんな絵を描けるんだ~」と喜ぶ保護者の方や、描いた絵をずっと保管して集めている保護者の方もいます。
これからはどんどん絵を描かせていって、親子で楽しんでほしいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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