ハイサイ!きんじょうです。
長いこと保育園をやっていると、保護者の方々から色んな相談と持ちかけられます。
その中には、子供にも影響を与えてしまうことがあります。
それは「離婚」です。
沖縄は、長年にわたり離婚率がワースト1なので、私の身近にも結構な確率で離婚している方が多いです。
大人の事情で離婚は仕方のないところもあるでしょうが、 離婚によって子供に与える影響も考えなくてはいけません。
保育園経営者として、離婚が子供に与える影響を実際に見てきたこと、そして子供に対応してきたことを紹介します。
離婚が子供に与える影響
私が見てきたなかで、離婚が子供に与える影響ってこんなにあるんです。
笑顔がなくなる
一番わかりやすいのは、笑顔がなくなることです。
普段は笑顔いっぱいに遊んでいた子が、親の離婚後には一切笑わなくなるということが起きます。
以前、保育園に通っていたわんぱくな女の子がいたのですが、離婚で母親と離れて暮らし始めたら大泣きで登園するようになり、まったくと言っていいほど笑わなくなりました。
半ヶ月ほどそういう状態が続いたので、その子にとっては親の離婚はとてもストレスになっていたようです。
しゃべらなくなる
とてもおしゃべりだった子でも、親の離婚後には急にしゃべらなくなることがあります。
友達同士でおしゃべりできているか見ていても、話をしたり話しかけることもしなくなるということが起きます。
とてもおしゃべり好きな子がいたのですが、おしゃべりをしなくなっておとなしくなるということがありました。
何とか話をしようとこっちが話しかけても、しばらくは一向にしゃべろうとはしませんでした。
そういう時は、心を閉ざしているかも知れません。
無気力になる
無気力になって、何にもやろうとしなくなります。
普段はとても活発で何にでも興味を持つ子だったのが、離婚後は全然動こうとしなくなり、周りがどんなに騒いで遊んでいてもぼ~っとする時間が長くなったりします。
とてもわんぱくな子がいましたが、離婚後に無気力になったことがありました。
制作から運動まで、何にでも興味を示していたのに、何に対しても無関心になって壁にくっついてじ~っとしていました。
何も考えられないくらいショックを受けているようでした。
赤ちゃん返りをする
急におもらしをすることが増えたり、赤ちゃん口調になったり、甘え泣きなどの赤ちゃん返りが見られるようになります。
しばらく続く子もいれば、短い期間でピタッと止まる子もいます。
保育園でも、離婚後に赤ちゃん返りする子はいます。
赤ちゃん仕草やおしゃべりを真似して先生の気を引いたり、お着替えやトイレなどいつも出来ていることが出来なくなったりしました。
これも、愛情を求めている訴え方のひとつです。
体調不良になる
微熱が続いたり、下痢などのお腹の不調や頭痛を訴えたりと、体調不良になったりします。
大きな病気になることはないでしょうが、一応は用心をしておいた方がいいでしょう。
保育園では熱を出したり、足が痛いとか訴える子がいました。
そういう時は大体が軽い症状なので、様子を見ながらかまってあげると症状が軽減されます。
知恵熱の一種ではないでしょうか。
気性が荒くなる
怒鳴る、怒りっぽくなる、すぐすねるなど、気性が荒っぽくなります。
余りに激しくなってきたらエスカレートしてしまう恐れもあるので、ある程度のところで止めることも必要です。
気性が荒くなる子の場合は、通常の遊び方よりも制御が効かないので、おもちゃや道具を使っていきなり攻撃することもあります。
怪我をさせると大変なので、保育園でも気をつけています。
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子供に影響しづらくなる5つの対応術
離婚の影響を受けた子供への対応をしましょう。
話しかける
たくさん話しかけてあげましょう。
子供って、意外と状況を理解できていることが多いです。
片親が出ていったことで不安になっている状態なので、たくさん話しかけて不安を払拭してあげましょう。
話しかけることによって安心感が出てくるので、情緒不安定が良くなっていきますよ。
保育園では、その子の様子を見ながら無理なく何気ない会話をするようにしています。
不安を紛らわすことができると、遊び始めたりしますよ。
外に連れ出す
近所を散歩したり、海を見に行く、公園に行くなど、子供を外に連れ出しましょう。
そのときは、できるだけ 自然と触れ合えるところが親子共々気分もスッキリしますよ。
保育園ではよく散歩に出かけるので、公園や芝生の広場に行きます。
自然のある環境の中では表情も柔らかくなりますよ。
思いっきり遊ぶ
特別な遊びは必要なく、何気ない遊びでもいいので子供と思いっきり遊んであげてください。
大好きな親と思いっきり遊ぶことで不安によるストレスの発散になります。
外に連れ出したときに遊ぶのもいいですね。
保育園でも、追いかけっこなどでたくさん遊ぶとスッキリとした表情になりますよ。
スキンシップをとる
情緒不安定になっている子って、よく体を寄せてくっついてくることが多いですよね。
人は体に触れていることで安心感が得られるので、スキンシップをとってあげましょう。
膝にのせて絵本を読んだり、一緒にお風呂に入ったり、時々抱きしめてあげるといいですよ。
抱きしめてあげるとき、「大好きだよ」「ありがとう」「○○が一番大切だよ」 などの気持ちを言葉で伝えるといいです!
言い慣れなくてちょっと恥ずかしくても、子供の心に響く良いことなので頑張ってみて下さい。
保育園でもスキンシップをとると少し落ち着いてくるので、抱っこしたり肩車をして窓の外を見せたりしています。
ちゃんと話を聞く
不安を紛らわそうとおしゃべりが多くなる子がいます。
そういうときは、できるだけ落ち着くまで話を聞いてあげて下さい。
最初は大変でしょうが、不安を吐き出したら過剰なおしゃべりも減ってきますよ。
保育園でも情緒不安定でマシンガントークをしてくる子もいますが、聞いてあげることで落ち着いて話すようになります。
そういう時は、子供は子供なりにストレスを抱えているんでしょうね。
子供に良い影響を与える離婚もある
離婚は、必ずしも子供に悪影響を与えるものではありません。
子供に危険性がある場合は、早急に対処する必要がありますね。
博打や浮気など離婚には色々なありますが、あなたがどうしても許せないなら離婚された方がいい場合もあります。
許せない気持ちを持ったまま結婚生活を続けていると、 その怒りや不安定な気持ちが子供にも影響してしまう場合がありますよ。
両親がもめていて色んな影響があった子供が、離婚後に落ち着いたというのを何度も見てきました。
なので、「離婚が必ずしも悪いことではなく、場合によっては離婚した方が子供にとっても良いこともある」というのも知っていてほしいです。
最後に
離婚が子供に与える影響は、大人が思っているよりも結構大きな影響を与えています。
普段から元気でよく笑っている子でも、親の離婚を経験すると情緒不安定にもなるんです。
かといって、 絶対に離婚はいけないことなんて言うつもりもありません。
実際に、保育園で見てきた保護者の方の離婚でも良い方向に向かっている方も多くいます。
必要なのは、 そのときに親として子供に何ができるのかということが必要です。
見てきた経験上、大体の子が大なり小なり影響を受けます。
子供が情緒不安定になったときには、しっかりと対応していけば絶対に大丈夫です!
離婚後は大変でしょうが、新たなスタートとして子供と一緒に頑張って下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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